福岡の展示装飾・ディスプレイデザイン

展示会とディスプレイデザイン

Briefing for Display design
ken.Egami 2020/05/11

  展示会は顧客開拓の実現性が高いマーケティング手法だ。展示会に興味のある人々や関係者が集まり、情報を求める。そうした人たちを相手にface to faceで情報提供ができる。同じ商材で全国の展示会を回っている企業もあるくらいだから、営業の機会は少なくないのだろう。新聞の折込チラシの反応率が全体で0.01~0.3%程度といわれているのに比べれば、その確率は高い。(ただしスーパーやドラッグッストアなど消耗品は高いようだ)
 
 展示会は関係者みたいな人たちを相手に商品や情報を提供し、ビジネスの拡大を図る場だが、二つの側面がある。一つ目は"ブランド訴求の場"であり、二つ目は"イベント"の一種という側面だ。
 
 展示会は出展企業のブランド訴求の場である。自社のブランドPRだけでなくスタッフ自身で自社ブランドの認識ができる。だから、メガブランドが競合する展示会はブランドバトルが起きていると考えて良い。展示会における企業ブランドの表出はスタッフの対応も影響するが、ディスプレイデザインに多くを依存する。優れたブランド表出の展示ブースは商品の確かさや高い信頼性といった企業イメージを醸成する。TOMA(Top of Mind Awareness)とよばれる有名企業はブランド力を損なうことはなく来場者の期待に応える。そのほかのブランドも底上げされ、目的を達成できる可能性が高い。魅力的なデザインのブースには良いお客さんを呼び込む力があるからだ。しかし、こうしたディスプレイには高いコストが付随する。BlandをBrandに変身させる料金だと考えて欲しい。
 
 また、展示会はイベントの一種であり、いわば祭りの性格がある。展示会では集客アップを図ったり、強力なブランド訴求により、目を引くためのスタンドアウトなブースが出現する。そして、たくさんの人が集まりフェスティバル化する。こうした非日常的な空間を活用し、ディスプレイにあまり依存せず、商品力とコミュニケーションスキルを頼りに出展するブース展開する方法もある。展示コストは軽減できるが、中には祭りの露店と同じような展示も見られる。結局はコミュニケーション力に左右されると考えれば、ディスプレイデザインは無力かもしれない。だが、お客さんを引き込めるだろうか。単なるポストでは意味がない。
 
 さて、どちらが効果的なのか?それは一概に言えない。商品価値やブラン力の違い、展示会の規模や集客力といったさまざまな要素が影響する。その答えを知りたいならば、一度展示会に出展すれば分かる。引き込む自信がない時に頼れるのはディスプレイデザインである。
<Relation Articlre>
◆「展示会来場者の誘引」→
◆「展示会と企業ブランド」→
 

展示会のイメージ

Exhibition design & fabrication

展示会の設計・デザイン・製作

 

業務内容

1)展示会ブースの設計・デザイン・設営
2)展示会全体の設計・デザイン
3)展示会に必要な備品レンタルの手配
4)展示会向けのARの作成

1.DDcatsディスプレイの特徴

立体物から平面グラフィック、文章作成までできる多機能性はコスト抑制につながる


 DDcatsはデザイン・設計・イメージ図や絵といったソフト作業を外注しない。30年以上もそうしている。
 通常、展示会のデザインは分業化している。しかし、 DDcatsはコンセプトワークやプランニング、設計、仕様デザイン、イメージパース作成といった細かいソフトワークまで一括して請け負い、作業できる。その上、運営や製作会社との連携も濃密だ。
 
 例えば、コンセプトに基づいた展示ブースのイメージづくり、製作のための設計図、お客様とイメージを共有するためのイメージパース(絵)、資料に基づいた説明パネルの編集や文章作成といったエディトリアルワークなどまで可能だ。もちろん、その部分だけでも受注している。
 
 パネルの編集などでは、お客様にわざわざ原稿を書いてもらう必要はない。しかし説明は必要だ。話を聞き、資料を読み込み、理解しながら編集する。
 
 一つのコンセプトに基づいたDDcatのソフトワークは、レンスポンスが早い。しかも、デザインワークを一連の作業としてみなすので、コストの圧縮も可能だ。
 
※部分的なデザイン作業はその対象ではありません。

 

展示会のフロート
展示会のソフト作業を一括して請け負える

 
 
◆展示会のデザインポイント図はこちら

コストのイメージ図
注文先で異なる展示会製作コストのイメージ
(展示から商品説明まで全発注の場合)
プランニングからグラフィックデザインまでを一つの発案とする

 
 

展示会パースイメージ
  イメージを伝える手法の一つ、イメージパース


2.展示会ブースができるまで

デザイン・設計から撤去までの主な流れ


1)ご相談
展示会開催やブース装飾(コマ装飾)についてのお問い合わせ。無料で打ちわせ対応。
 
2)ラフプランのご提案及び概算
図面やイメージ画によるラフプランのご提案及び概算によるご検討。
 
【展示会設営の相場】※参考価格です。内容により異なります。
◎2.97mx2.97m、H2700ブースの装飾/基礎コマへの装飾
・50万〜100万円
◎2.97mx5.94m、H2700ブースの装飾/基礎コマへの装飾
100万〜200万円
◎12mx9m、H4.5m 独立コマ/基礎コマ無し
500万〜1000万円
 
3)設計・デザイン・再見積もり
具体的な設計図の作成や素材、仕様などを決めていくソフトワーク。ある程度の図面ができた後に、積算。
 
4)製作期間
工場での製作やレンタル品等の手配、スケジュールの管理をする期間。工芸会社や木工所での途中点検等。
 
5)設営
展示に使う造作物や資材の搬入及び設営。現場における管理。
 
6)撤去
展示会の終了に合わせ、速やかに撤去。廃材は産業廃棄物として処理。
 
7)請求
展示会終了後に請求書の発行。ただし、海外物件などは設営前に支払い条件の場合もある。

◆展示会で対応できるの範疇図はこちら

 
 

展示会のフローチャート
展示会のご相談から終了までの流れイメージ図

 
 

展示会のイメージパース

 


3.二種類のブースデザイン方法

レンタル用具のシステムタイプとオリジナルタイプで異なるコスト


展示会のブースづくりは、システムタイプをカスタマイズする方法、木工による新規造作タイプ、これらを組み合わせた方法の3つ方法に分類できる。
 
システムタイプは何度も再利用できる既存品の組み合わせのため、新規に作るよりもコストが圧縮できる。新規造作を主とするタイプは、自由に形作れるので、オリジナル性の高いブース展開が期待できるが、システムタイプに比べコストがかかる。
 
1コマや2コマといった容積の小さなブースづくりでは、システムタイプを組み合わせる場合が多い。隣のブースと壁で仕切られた連結コマの大部分は「オクタノルムシステム」の「マキシマ ライト システム」いわゆるオクタパネルが用いられ、同じようにオクタシステムのパネルを連結させる方法で、ストックヤードを拵えたり、展示台や受付カウンターなどがセットできるが、これらは展示会における最低限のブースだ。
 

システムパネル
  オクタノルムを用いた小規模ブースとオクタシステム
文字通り、8角形(okutagon)の柱にビームをつなぎ、メラミン化粧板を挟む

 
容積の大きな独立コマづくりには、いくつかのデザイン手法がある。小規模ブースと同じように「オクタノルムシステム」の「エキシビジョン システム」を用いて、印象的なスタンドアウトブースの作製も可能だ。その他、システムタイプと新規造作や演出素材とを組み合わせる方法でコスト抑制を図りながらもデザイン性の高いブースづくりもできる。カスタマイズできるブースの構造材には、前述の「オクタノルムシステム」のほか「アルムトラス」などがある。
 

 
展示会のイメージ
木製パネル等を使ったブース展開

 

展示会のイメージ
アルミトラス等を使ったブース展開

 


4.展示会の対応範疇

展示会に関する全てが準備できる


【オーソドックなタイプ】
1.床工事
2.展示カウンター製作及びシステムカウンターの手配
3.サイン工事やシート文字、各種切り抜き文字の製作
4.プリント出力及び貼り付け工事
5.各種照明工事
6.LEDライト工事
7.説明パネルの編集・プリント
8.システムパネル工事及びパネル経師やシート貼り
9.印刷物の編集
10.モニター等音響機器の手配、映像の編集
11.レンタル備品の手配
12.ARの開発
 
◆テクニカルワークの範疇図はこちら

 

展示会の部位説明

 


5.海外の展示会での図面作成及び製作

中国や米国等で行われる展示会向けの図面、簡易組み立て式装飾、輸出用ボックス製作、インボイス作成補助。


海外での見本市や展示会におけるパッケージ・ブース(パッケージ・スタンド、シェルスキーム)の図面を外国人が見てもわかるように作成。
また、日本で製作し、発送の準備も可能。
言語は基本的に英語。
 
◆簡易組み立て式の装飾製作
輸送費のコストを抑えられるように、組み立て式やパーツのコンパクト化などを図る。システム化やソフト素材の利用などにより、現地での組み立てが容易になるように図る。
 
◆輸送用箱の製作
 現地での開封やパッキングが容易になるように、輸送用ボックスはボルト締め式などにする。カルネ通関での展示物では、基本的に申請した通りに戻す必要があるため、梱包箱に仕切りなどを入れ、わかりやすくする。
 
木材梱包材輸送について、輸出国の中には、植物検疫措置に関する国際基準ISPM No.15「国際貿易における木材こん包材の規則」(「国際基準」)に即した消毒、表示等を輸出国で行うことを要求している国もあるので、輸送会社への相談が必要になる。
 
●消毒が必要な国の参考資料

 
◆インボイス作成の補助
 
製作したディスプレイ用品の素材や価格などの作成補助や助言。
 
アメリカの展示会の設営では、「ユニオン」を通さなければならない決まりがある。そのためには、一度コーディネーターを通した方が無難だ。
 
コーデネート会社>
ACT INTERNATIONAL

 
●詳しくはJETORO「初めての海外見本市のために」で

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アトランタでの姉妹都市交流イベント

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